文語と口語

 私は友人に会話の際は書き言葉だとよく言われます。しかし、インターネット上で掲示板やチャットに書き込む際には通常の会話に比べて非常に口語的になっているように感じます。これがまた別に文章を書いたりする機会を持った時はそうではないのですが、いきなりモニターに向かってキーボードを打ち始めるときは大抵、話し言葉的になるのが常です。
 何故そうなるのか・・・考えてみても意外に理由が思いつかないのですが。私は、もしかしたらその理由は方言にあるのではないかと思っています。私は福岡生まれの福岡育ちで(博多っ子ではありません)普段は博多弁を話します。しかし、この博多弁どちらかと言うと強い調子で一部の地方の人が聞くと喧嘩腰にすら聞こえると言う西日本に多い方言の要素を持っています。それもあってでしょうか私は中学・高校と目上、目下とに関わらず「敬語」表現に近い言葉使いをしていたのです。しかも、私にとっての「敬語」の教科書と言えそうなものは(意識せざるうちにと言うべきでしょうが)当時読んでいた柳田國男氏の著作等に代表される明治、大正、昭和初期の本になってしまいます。それがゆえにそのような話口を取るようになったのではないかと思うのですが・・・。