株式市場

日本人は流行に流されやすい。
昔、日本において「個人株取引」が流行した時期がありました。当然時代が時代であり。現在のようにデイトレーダーになったり、パソコンで日々取引できるようなインフラは整っていませんでした。そういった時代があったにもかかわらず、日本人はアメリカに比べ個人投資が少ないという指摘がしばしばなされてきたことは非常に場違いなことであろうと感じられていました。

結局その当時の個人株式投資は様々な市場の不条理を、一般家庭に負債を残すという形で終息し。それ以降、個人株取引は一般の家庭における資産運用の選択肢として後退を余儀なくされてきたのです。

現在の個人株式運用の観点には、残念ながらそのときの反省があるように見えません。株を投機の対象としか見ておらず、株式の持つ様々な意図が見過ごされているような気がしてなりません。*1なるほど、第一義として株式会社には株主の利益を追求しなくてはなりませんから株価の上昇に勤めようとするのは正当な企業活動です。しかし、業務としての正当な株価上昇よりもマネーゲームに巻き込まれる形での株価の急上昇・下降が企業にとって果たしてよいことか・・・。私はあまり良いことだと思えません。

かなり前にここに書いたのですが。環境保護の一貫として企業に投資するファンドなどは世界に存在しています。労働環境の改善を求めて同様のことをする所もあるようです。ポリシーを基に資金を私募し、運用を行うヘッジファンドもあるようです。日本に果たしてそれがあるか・・・。私の勉強不足ゆえの無知かもしれませんが・・・。誰か経済に詳しい方で知っている方がいらっしゃいましたら教えて下さい。

*1:例えば正等と思う企業を支援したり、株を持つことで企業の活動を監視するというような視点