福田康夫氏官房長官辞任
福田康夫氏の策が勝ったと言うことでしょうか。
年金問題で与野党ともにあれていますが、野党筆頭では菅直人氏の名前が挙がっているのに対して、与党の筆頭は福田康夫氏だったわけです。しかも、他の閣僚が全く引責しない中先陣を切っての辞任が、世間的に見て*1(多くの人には潔い行動と見られる)プラスに働きます。
しかも、官房長官として最長でもあり、影の総理(または外務大臣)と呼ばれていた実態もこれで払拭できるでしょう。これは与党内部での利点ですし。
外的には、菅直人氏との対応の違いを際立たせることにもなります。菅氏は党内でも突き上げ*2を食らっていますが、もし彼が党首を辞めた場合。後任人事で揉めるのは非常に明白です。鳩山由紀夫氏がつけば、中曽根康弘氏に出馬要請をするような軽挙妄動に走るお方ですから何をするかわかりませんし。*3若手で、誰かというと非常に次の参議院選が先の見えない以上、受けにくいのが実情です。つまり、野党の戦術は当然乱れます。
これで幕引きできれば、与党側としてはしめたもので。野党の側は、旧サラリーマンなどが与党に比べて多い以上年金を納めている率は高いでしょうし。横路孝弘氏のように、議員になる以前の年金納付の実態まで公表すれば与党議員の非常に多くが、納付していないという実態が明らかになるのではないでしょうか。
ちなみは、私は現在、国民年金保険料を納めていますが、実質親*4が肩代わりしているようなものです。まことに申し訳ないとも思うのですが、収入が実質ない状況下で月１万３千円、政府案では今後月１万６千円前後まで上がっていく納付金を、学生に納めることを求めるのは非常に納得がいきません。
ただし、この事件を批判しておいて。「だから、私は馬鹿らしくて年金を納めない。」という論調の方には賛同できません。そういう方は、決して今回未納であった国会議員の方よりも悪質であるかもしれません。今回の方は、大臣になるとシステムが変わるということを知らなかったゆえの未納も含まれているという実態があるからです。*5
皆さん、ちゃんと年金保険料は払いましょう。ちなみに学生で、延期特例を使っている方も、少しづつでも払っておいたほうが良いと思いますよ。卒業後の請求額の高さにびっくりしますから。*6
