著作権?ディズニー法?

gameonline」の管理人逮捕事件・・・。
私も結構このページを見ていました。

  • これと並んで

http://haiiro.info/winny.html
↑にまとめページのある、Winny開発者逮捕事件。

  • そして、

http://sound.jp/stop-rev-crlaw/
の海外盤CD輸入禁止

  • コンテンツの創造、保護および活用の促進に関する法律案

http://homepage.mac.com/tosimitz/8_Million/C1989756716/E491343525/
http://www.nikkei.co.jp/money1/20040406r4746000_06.html
上記が問題点、下記がまあ、経済界から見た視点って所でしょうか・・・。

全部、問題は同根です。流通市場のグローバル化、ソフト流通のオンライン化に対して、アメリカを中心とした国々は著作権概念をより強固なものにし、コンテンツ自体の権利を国家のものとして保護していくという方針のようです。

この問題の論点は、複雑です。Winny事件をのみ取り上げて、ネット上でのコンテンツ流通を問題にする人もいますし。例えば、植物のDNAに関連する特許ビジネスをのみ取り上げて、食物安全保障の問題だけを言う人もいます。これらの、一つ一つの事件の同一性のある部分というのは確かに狭いかもしれませんが。問題は、著作権特許権の(知財権)問題として包括的に解決することが目指されなくてはならない問題です。アメリカでは、しばしば著作権は「ミッキーマウス法案」などと呼ばれているようです。これは、著作権法での保護期間を、ディズニーの人気キャラクター「ミッキーマウス」の保護期間が切れそうになる度に伸ばしてきたことを皮肉ってきていた法案名なのですが・・・。多くの人々(この場合は諸外国はというべきかも知れません)は事実上、それを追認してきました。

クリエイターの保護の観点は確かに重要です。コンテンツビジネスに注目が集まるのも結構です。ですが、国家によって全てが統制され、その元で大企業がコンテンツの独占を図るというのは・・・。

グローバル化、それ自体の問題はしばしば指摘されますが。国家のグローバル化への対処にこんな落とし穴があることに、今更ながら気づかされた思いです。

gameonline」の件にしても、多少やりすぎな面はあったにせよ。多くの人にゲーム情報を提供し、それを見た非常に多くの人がそこで紹介されたゲームを、それが故に購入した人たちも多いはずです。*14社がこれ幸いと訴えたのか、警察が一斉摘発*2を始めたのか・・・。今後追及されるべき問題でしょう。

注)上記各事件で、実際に裁判で争われる論点は各々とても違うと思います。しかし、今回の警察当局、企業側の対応には同一の政策的意図が見え隠れします。しかし、今回のこの対応は問題の抜本的解決に繋がらないばかりか、それ以外の様々な問題点を孕んでいます。ですから、この問題を解決するための政策的には本質的な点でこれらの問題の持つ、共通性に注目して対処すべきではないかというのが私の提案です。

*1:それゆえ、結構、許可を出していたメーカーがあった。

*2:明らかに見せしめですが