政党政治

【投稿募集】プレス民主新年号に民主党へのご要望をお寄せ下さい!
(http://www.dpj.or.jp/news/200412/20041215_02boshu.html)

民主党発行の機関紙『プレス民主』新年合併号(05年1月7日発行)では、「民主党05年、これをやってほしい」と題して、広くみなさまからの声を掲載したいと考えております。05年に、民主党にやってほしいと思うご要望をお書きいただき、下記アドレスあてメールでお寄せください。
 本文350〜400字程度、氏名(仮名での掲載をご希望の方は仮名を)、職業、年齢、住所、電話番号もご明記ください。掲載させていただいた方には謝礼を進呈いたします。
 投稿先アドレス:press@dpj.or.jp  〆切り:12月20日

こういう試みは良いことです。かなり多くの要望が寄せられると想像できることから全てに対しての返答は出来ないことを考え合わせてもこの努力は評価します。
今後は自民党との違いの見えにくい党スタンス。具体的な政策、自民党と決定的に違う政策を打ち出すためにはどうすれば良いか。それは私の考えるところでは「福祉」(医療・保険制度含めた)「環境」(企業規制を多少強める形での)「地方分権」「選挙制度改革」(世襲防止などを含めた)の4本です。これらの4本の改革は、そうそう「ヌエ」のような自民党でも取り込むことはしにくいと思われるからです。上記4本のいずれにも非常に自民党の利権が浸透しています。
 まず「福祉」に関しては現在、アメリブッシュ政権の政策に類似した「持てる者の社会」に急接近を図っています。企業減税や個人減税の廃止、年金制度改悪、相続税見直し、生活保護などの社会保険制度の対象審査厳格化*1これらはある意味自民党の党構成や、現「小泉内閣」の政治理念に沿ったかたちといえます。これは後の「地方分権」のところで触れますが弱者や地方にとっては旧「経世会」政治よりも悪いものになるかもしれません。*2
 続いて「環境」。これは「経団連」が非常にしきりにアピールしています。「環境」を守ることが経済にとってマイナスになるというアピールです。ですが、環境を守るということの必要性。近年諸外国で出てきている「環境」を守るあるいはそれに価値を見出す市場を考え合わせるに既得権保持者である「経団連」加盟会社にマイナスがあるというだけで、決して総体としての「(日本)経済」にマイナスが出るものではないばかりか、そういった設備投資を促したり新規事業の創設につながるという意味ではプラスですらあるのではないかと思われます。
 「地方分権」上記「福祉」でも述べましたが、弱者切捨てと財源移譲・重要権限移譲・人材移譲を伴わない「三位一体改革」は地方を苦しめ戦後の「地方警察」システムのように地方の方から権限の返還を申し出るというような最悪の事態を招きかねないという問題があります。そのさいあくのシナリオを経ずとも、実質的権限が再び中央に集中し本来「地方分権」の根底にあった理念やそれに向かった動きを無にしてしまうことになりかねません。
 最後に「選挙制度」改革です。自民党の政治家を見れば分かるように現在の自民党政治家の大半は二世、三世政治家です。一部では自民党も「公募」による候補者募集を始めたようですが、それが実効性を伴っているか。あるいはその公募候補者の子供が再び二世候補者にならないかどうか。私は非常に疑わしいことだと思います。民主党にも二世候補を出したり、現時点で在籍して居られるようですが・・・自民党以上にはその世襲制への志向が弱いことを信じています。*3

*1:一見良いあるいは妥当な審査強化に見えますが、本当に受けたいものが受けられない、受けにくい制度になるというマイナス面が大きいのが事実です。

*2:経世会」政治の悪い面はここではあえて指摘しません。皆さんも良くお知りでしょうし。

*3:有権者やマスコミにも二世あるいは三世議員が「サラブレット」であるといったイメージを捨て去らなければならないという努力が必要であると思いますが。