ローマ法王死去

 葬儀にG8首脳のうち7人が参加。参加していないのは小泉首相だけと言うコメントがあったのですが。これは裏返せばG8内に日本以外キリスト教の影響を受けていない国がいないという明らかにバランスを欠いた現状があると言うことだろうと思います。

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ヴァチカンVatican
カトリック中央協議会カトリック中央協議会

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 ここでumeten氏が危惧されているローマ法王庁あるいはヴァチカン外交の保守化可能性の懸念は非常に大きな問題であると思います。ヨハネ・パウロ2世に関しても、イラクや東欧の民主化など「プラス面」でその外交姿勢を評価する声は大きいようですが。例えばユーゴスラヴィア紛争などの際にはその積極的な介入がNATO空爆を呼んだとも言われていますし。その拡大志向から、未だに正教会との復縁は進んでいません。
 一部の方々は、同性愛差別や妊娠中絶の問題を取り上げておられますが、私はこの問題に関しては「政治」が差別するのには問題があるが「宗教」においてそういう教義があることには仕方の無い面があるだろうと考えています。
 それに比して外交面での「成果」や「実績」が今後強調される事になると、次代の法王の外交的活躍が要求・期待されることになりかねません。それが常に良い方向に働くかと言うとそれは疑わしい。彼らは影響力に見合う責任を必ずしも果たしうる、果たしているとは言い難いとも思うのです。
 ちなみに4月4日「日本の、これから」の前に確か「NHKスペシャル「ローマ教皇、動く」」が放送されていました。急遽再放送が決まったものと思います。

  • 宗教と人権ースペインから

宗教と人権ースペインから (4月12日一部改訂) - 文赤千兵衛の日記
 私は、フランコ全体主義体制化におけるカトリックと言うと悪いイメージしかない人間なのですが。未だにカトリック教会内で強い力を持っている方々がいるんですね。