政治家教育

産経ニュース

新人研修は党でやります 「脱派閥」へ首相が主導
 小泉純一郎首相は十三日、首相官邸自民党武部勤幹事長と会い、首相が毎月一回、衆院選で当選した同党所属の新人八十三人を対象とする懇談の場を設けるよう指示した。派閥入りした新人は懇談に出席させない方針で、新人の「脱派閥」を促すねらいがある。この方針が徹底すれば、派閥はさらに形骸(けいがい)化し、党組織の近代化が進みそうだが、新人を中心に「小泉親衛隊」が形成されるとの見方も出ている。
≪小泉親衛隊≫
 首相との懇談会とは別に、自民党は毎週一回、新人や無派閥議員を中心に情報交換や研修の場も設ける方針で、来週にも初会合を開く。各派閥が週一回ペースで開く総会を意識したものだ。
 首相は十三日夜、首相官邸で記者団から「新人は派閥に所属しない方がいいか」と問われ、「そうですね」と新人の派閥入りは好ましくないとの認識を表明。その上で「派閥に所属しなくても情報(収集)とか勉強とかできるような対応を考えた方がいいと幹事長に言っている」と述べた。
 党幹部は「新人が派閥に入ることは妨げないが、郵政民営化関連法案の採決でも、若手が派閥の動きに引っ張られるなどの弊害が出ている」と指摘、派閥の影響力を薄める意向を示した。
≪反発の声も≫
 森喜朗元首相も十二日、首相や武部氏と会談した際、衆院選で大幅に増えた女性議員について「誰が一番首相に近いか、さや当てが始まることもあるから大変だ」と忠告。その上で「女性議員の面倒を見るのは人畜無害な人がいい」と助言。首相は「それはいいな」と応じた。
 ただ、首相が主導する脱派閥の動きに党内から反発する声も出ている。閣僚経験者の一人は「新人は派閥に入るなというのはおかしいし、そんな取り決めはないはずだ。公募候補ならわかるが、前から派閥でやっていた者まで拘束する話ではないはずだ」と批判する。
 自民党幹部も「『私たちはなぜ派閥に入れないのか』と抗議されたら、公平性の観点で難しい。派閥は政界のイロハを教えたり、困ったときの相談場所だったり、いろいろな機能がある」と困惑しており、党直営の「研修機関」が首相の思惑通り機能するかどうか、注目を浴びそうだ。

脱派閥?新しく派閥が出来ただけでは?
ただ政治家の教育というものを党本部が行うというシステムには興味がある。カリキュラムその他含めて…。