ダ・ヴィンチ・コード?

まあ、何を今更感が非常に漂いますが・・・
作品としては5000万部も売れるほどではないけどまあ面白いんじゃねという程度・・・*1。映画版は小説版を尺詰め込みで無理やりやってしまったため面白く無さ過ぎるという評価のようですが、見ていないので個人的にはなんともいえません。
で、個人的な感想として・・・フィクションでしょ?作者もフィクションとして書いている訳でしょう?
真面目に信じるというのも分からんが、真面目に批判するというのもまた分からない・・・。
ああいう歴史的な問題をネタに、推理小説(?)を書くというのだと、日本にも色々作者が思い浮かびます・・・京極夏彦とか高橋克彦とか高田崇史だとか・・・。
小説の完成度・レベルにおいて、歴史的知識と推理小説としての面白さというものの兼ね合い、あるいは関連漬けというのはこういう作品の場合重要で、両者があまりにも連関性が無い場合は作品としていまいちしまりが無いものになるという印象があります。高田氏の作品なんかは個人的にそういう印象が強く、歴史薀蓄と謎解きが関係なくねえか?という印象を個人的に受けたのですが・・・。で、ダ・ヴィンチ・コードは、まあマグダラのマリアの話なんてのはそんなに新規な話でもないし、そういう話も話ぐらいはあるでしょう。
それこそ南朝の生き残りだとか、武列天皇の正当後継者の血統が続いていただとかというのと何等変わらない。もし、そういう人が居て、自分が正当後継だと名乗り出たとしても、某氏のY染色体継承説並みに噴飯ものですが・・・。
あくまで、日本ではですよ・・・まあ、マスコミのフィーバーは売れなければ困る映画業界と広告会社がテレビ会社とつるんで無理やりブームを引き起こそうというのが見え見えなんで、あれですが・・・。id:antonianさんが書かれているような、カトリック嫌いだから特定のテレビ局が特に取り上げているなんて事は無いので御安心を・・・ああいう市場理論は概ね電通あたりの脚本です。
追記・・・ああ、実名でオプス・デイ出したのが問題なのか・・・でも・・・オプス・デイは知っている人は知っているだろうけど、少なくとも政治的保守主義というか・・・まあ、先代教皇の活動とあいまって色々言われていることに事実は多いというのが・・・。まあ、でもだからこそここを実名で出すと叩かれるというのはあるよな・・・。

*1:個人的な作品評価は口述する高田崇史氏のQ.E.Dシリーズレベルという所・・・京極氏や高橋氏のレベルには及ぶべくも無いという感じ。ただし高田氏と同様よく勉強しているのは分かるし、薀蓄としては面白い。