連立を考える(1)

某所にちょっと書いたのを転載

第1に、選挙制度改革で目指したのはイギリス型議会
第2に、coalition先の政党との「政策」「選挙」の関係
第3に、日本の政党制の歴史の問題
の3点があります。
第1点の観点からは、実質的二大政党の両党が連立を組むということは議会の目的(議論)を放棄することにつながります。
第2点の観点からは、政策に関しては、今回問題になっている「安全保障問題」では民主党側からの歩み寄り可能性はない。(その他の政策や自民党からの歩みよりはありうるのが問題ですが)選挙に関しても、現在の選挙制度で双方winwinの関係を築くことは難しい。(立候補者決定段階で勝ち負けを決めないといけない)つまり、バーゲニングの資源が不明。
第3点の観点からは、過去の二大政党→大連立は明らかに政友会・民政党大政翼賛会を思い出させる。(マスコミでこの言説がまったく出てこないが)
以上の点から自民、民主の二大政党が連立を組むことは、日本が議会政党を放棄したといっても過言ではないかと思います。
あと、P献金に関しては個人的には法的問題はないと思う。P献金といえば個人に対してのものみたいでセンセーショナルだが、創価学会への献金のはず。それが問題なら、信教の自由と宗教活動の自由を阻害することにななりかねない。

大筋の文脈は変わってないのでそのまま、今後はこれを補充していく形で多少論じます。
ただ、今回の細かい動きに対する評価や分析というよりも、少し大きな枠組みから見た理論よりの評価ということになるかとおもいます。
リアルポリティークに関して、思うところも多少書くと思いますが。