八ッ場ダム

http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20071214/CK2007121402072048.html

長野原の八ッ場ダム 家屋移転計画に遅れ 完成予定を5年延長(2007年12月14日)
国土交通省は十三日、長野原町で建設を進めている八ッ場ダムの完成予定時期を、それまでの二〇一〇年度から五年延長し、一五年度末とすると発表した。水没地区住民の代替地への移転計画が地元との調整で遅れ、ダム本体工事への影響が出ているため。事業費の約四千六百億円に変更はない。(禰宜田功)
同省関東地方整備局によると、移転が必要な家屋四百七十戸のうち、当初は三百四十戸が代替地への移転を希望していたが、その後、百三十四戸に減少。地元との調整が必要になり、移転計画に遅れが出たという。完成の延期により、河川水量などの観測経費がかさむが、橋の施工計画見直しなどでコスト削減を図り、事業費の変更はしないという。
八ッ場ダムは洪水調整や水道用水・工業用水の供給を目的に一九五二年に計画が打ち出された。しかし地元の反対運動から長期間、棚上げとなり、八六年に基本計画が策定され、九四年に現地工事が始まった。事業費は基本計画では二千百十億円だったが、物価高騰などを受け、二〇〇三年に四千六百億円となった。
工期の延長について、大沢正明知事は「一日も早い完成が関係者に望まれている中、完成が遅れることは極めて遺憾」との談話を発表。さらに「生活再建事業に影響することのないよう国に強く要望し、生活再建、地域振興を第一に取り組んでいきたい」とし、「代替地を〇九年度までに整備することや、JRの付け替え事業など基幹施設整備について、早期の終了を重点的に申し入れる」とコメントした。

本当に必要な工事かどうかという点に大きな疑問を抱かざるを得ない。温泉とあの自然を水の下に沈めることに意味があるのか?
「農業用水→工業用水→治水」とダム建設の目的を変化させていく。もっとも実証しにくいのが治水の必要性の有無。九州でも椎葉村を沈めるという話があったが今現在どうなっているのであろうか。