代理戦争かどうかには興味がないが

ソースがzakzakなのがあまりあれですが
http://www.zakzak.co.jp/top/2008_03/t2008031421_all.html
前回、浜松を訪問したときの地元活動は、城内氏の活動量が圧倒しているという感じでした。鈴木氏の支持を前回受けられなかったにもかかわらず、あれだけ接戦に持ち込んだ城内氏の自力は生半なものではないと思われます。

片山さつき落選危機…小泉vs平沼、代理戦争ぼっ発
日銀総裁人事などで政局が流動化する中、静岡7区浜松市など)で2005年郵政選挙の遺恨が激突した。自民党小泉純一郎元首相が13日夜、小泉チルドレン片山さつき衆院議員をテコ入れすれば、14日には郵政造反組のドン、平沼赳夫氏が片山氏に敗れた城内実氏を援護する。小泉vs平沼の代理戦争には、民主党から元NHKアナの斉木武志氏を推す小沢一郎代表も参戦し、「小泉−片山包囲網」が形成されようとしている。片山氏に落選危機がささやかれ始めた。
 「遠州には、戦国時代の歴史的な名所がたくさんあるでしょう。徳川家康今川義元武田信玄織田信長豊臣秀吉が、この地を駆けめぐったに違いない。今、戦国時代さながらの戦いを片山さんは展開している」
 小泉氏は13日夜、浜松市内のホテルで開かれた片山氏のセミナーで講演し、会場にあふれた約1800人の聴衆に、身振り手振りを交えた小泉節で片山氏支持を訴えた。
 最近、小泉氏は動きを活発化させており、永田町では「公認調整で小泉チルドレンを冷遇したり、自分の改革を後退させている印象がある福田首相への牽制か」「政界再編の布石ではないか」との憶測が絶えない。
 そんな折、チルドレンの象徴ともいえる片山氏の応援にはせ参じただけに、「郵政の象徴区で、存在感を示そうという狙いがある」(自民党中堅)と見る向きがある。
 「戦国時代」と小泉氏が表現した静岡7区は05年の郵政選挙で、片山氏が小泉旋風と有力企業の支援もあり、748票の僅差で城内氏を破った。今回は片山、城内両氏に、政権交代を争点とする斉木氏の3者が争う構図。3人とも東大卒なら、それぞれの親分である小泉、平沼、小沢の3氏はいずれも慶大卒だ。
 民主党県連関係者が「周回遅れ」と認めるように、選挙区の関心は片山氏と城内氏の遺恨対決に集中している。
 特に、小泉氏と平沼氏が日替わりで、選挙区入りする今回の事態には「人数ではなく、どれだけ盛り上がるか。選挙の予行演習だ」(城内陣営幹部)と両者のボルテージが上がる。
 「静岡7区は楽器や車など輸出産業が中心。構造改革で経済を押し上げた小泉さんに訴えてもらいたい」という片山氏に対し、城内氏は「一部の大企業や個人が『改革利権』を得た。『改革真理教』と言ってもいい。平沼氏と『信念』を伝えていく」と訴える。
 セミナーの日程と会費をめぐっても、両者は批判合戦を繰り広げた。会費は片山氏が1万円、城内氏は無料。
 片山陣営が「小泉さんがくるから、城内氏は焦って日程を組んだようだ。こちらには、1万円払って来てくだされる方がいる。ありがたい」といえば、城内氏は「直後になったのはたまたま。政治の話を聞くのに1万円も払うのはおかしい。地方の方々から幸せを奪い、金もふんだくるのか」と応酬する。
 メディアの露出度が高く、知名度の高い片山氏は、地元に自宅兼事務所を完成させるなど浸透している。
 対する城内氏もミニ集会を地道にこなし、地盤固めを進め、自信を深めている。
 片山氏には、厳しい情勢もある。地元事情通によれば、05年に城内氏を推薦した県連とのねじれは依然、残ったまま。自民党浜松市議の一人は「(片山氏から)パーティー券も送られてこないんだ」と明かし、一枚岩でない現状を暴露した。
 7区に絶大な影響力を持つスズキの鈴木修会長をめぐっても綱引きが激化。地元事情通は「鈴木氏はもともと城内氏の支持だったが、05年の選挙では自民党本部の要望で片山さんを応援した。ただ、今回は一身上の都合で、城内氏をやるとの情報がある」と話す。
 小沢氏も4日、地元入りし、旧知の鈴木氏と会談し、波紋を広げた。
 当の鈴木氏は13日、片山氏のセミナーに参加し、「どうしようかなぁ、と思ったが、小泉さんが来ているので。隣近所に片山さんをよろしくお願いします、と言っておいてください」と片山氏にエールを送った。
 それでも、「自民党世論調査で、片山氏が苦戦している」(関係者)との説もあり、片山陣営は油断できない状態が続いている。
 片山陣営には「斉木氏が出たことで、反自民票が城内氏と斉木氏に割れて、片山氏が有利」と楽観論がある一方、「民主党に漁夫の利をさらわれる可能性がある」(幹部)と危機感を強める声もある。
 小泉、平沼両氏の周辺には、「新党」構想が囁かれる。7区の帰趨は、政界再編の動きにも影響を与えるのは必至。
 小泉氏は「新幹線でうなぎ弁当を食べるのが楽しみ」と笑顔で帰京したが、遺恨バトルはどんな決着を迎えるのか。