イタリア総選挙

ベルルスコーニ勝利…

イタリア総選挙 中道右派、両院で勝利 ベルルスコーニ氏 3度目首相に 中小政党は壊滅状態に
2008年4月15日 13:58 カテゴリー:アジア・世界
 【パリ15日高木昭彦】プローディ首相の中道左派連立政権の崩壊に伴うイタリア総選挙が13、14の両日行われた。即日開票の結果、ベルルスコーニ前首相(71)率いる「自由国民」を中心とする中道右派が上下院とも勝利し、2年ぶりに政権を奪還。ベルルスコーニ氏が三度目の首相職に就任する。政治的混乱が続いた同国だが、中道右派は両院を制したことで安定政権としてスタートする見込み。
 同氏は14日夜、地元のテレビ番組で勝利宣言。経済の苦境を念頭に「当面、国民を厳しい局面が待ち受けている」と指摘。また、政治混乱の元凶とされる選挙制度など憲法関連の諸改革について「野党とともに取り組む用意がある」と述べ、野党に協力を求めた。
 選挙は中道右派と、ベルトローニ前ローマ市長(52)率いる「民主党」を中心とする中道左派による、初の本格的な二大勢力対決となった。
 内務省の発表によると、中道右派の得票率は下院(定数630)47%、上院(定数322、うち終身議員7)47%で、いずれも中道左派(下院38%、上院38%)を大幅に上回った。下院は政権安定のためのボーナス制があり、最多得票の中道右派は340議席を保障される。地元通信社によると、上院では162議席以上を確保する見通し。
 二大勢力以外の中小政党はほぼ壊滅状態で、中小政党が乱立してきたイタリア政界の構造が大きく変化しそうだ。
 中道左派は、プローディ政権の負のイメージを払拭(ふっしょく)できなかったことに加え、大型減税など中道右派と似通った公約しか打ち出せず、「反左派」の顔となったベルルスコーニ氏のカリスマ人気に及ばなかった。
 ベルルスコーニ氏は企業グループのオーナーで、テレビ局3局を所有するほか、イタリアサッカー・ACミランの会長でもある。1994‐95年と2001‐06年に首相を務めた。イラク戦争では有志連合に加わった経緯もあり、新政権は親米色を強めるとみられる。
=2008/04/15付 西日本新聞夕刊=

げんなり
しかも微妙に圧勝気味
プローディの失策があまりにも大きすぎたのか?