規制強化は普通輸入する方がするものであるが

(といっても普通の「商品」ではないので輸出入規制の話を導入し辛いが)
イギリス

フランス


イギリスとフランスでは規制(あるいは表現の自由)に対する考え方に違いのある可能性も大きい。しかし、この手の「規制」の国際基準を作る際には、厳しい方に流れやすいということもいえる。
理由としては

  • 厳しいところは熱心、しかし厳しくないところは厳しくない点について必ずしも熱心ではない
  • 基本的に協議に加わる法務当局者(国際官僚)は厳しくすることに賛成の場合が多い


国際法の成立が、一般人とはまったく違う論理で出来るようになっていることは日本人にはあまり実感はないかもしれない。だが、EU高級官僚の影響増加や、欧州内でのそれに対する批判などは時折日本でも目にすることが出来る。
本日終了したサミットも、その(意思決定が雲の上でなされるという点)最たるものではあったわけだ*1。途上国や経済危機に陥った国であれば、IMF世界銀行に煮え湯を飲まされた記憶を持つところもあるだろう…。


国際法(国際機関)が、国を「中抜き」*2にすることで、頭越しに市民の要望がかなう場合もある。例としては「クラスター爆弾の規制」などが挙げられる。


よい点と悪い点は常にコインの裏表なのだ

*1:それゆえに反グローバリズム運動などが反サミット運動を行ったりしている。しかし、その点に関する指摘・報道はまったくなかった。

*2:国の参加表明が必要という点で完全な中抜きではないことが多いが。