本当の問題は何か

政治家になるルートとして、官僚→政治家というのは戦後(正確に言えば戦前から)一般的なルート
55年体制下では主に自民党議員に見られたが、社会党議員にも居たことは居た


官僚から政治家になった人間が多いので官僚支配の打破が出来ないか、というと必ずしもそうではないだろう
問題になる点は

  • 政治家になった後に出身官庁の利益代弁者になるか否か

という点


 そういう観点では55年体制下での自民党内部の元官僚議員は、族議員として出身官庁との折衝そのた利益をかなりの部分で共有してきたし、共有することを望まれていた(出身官庁からも自民党からも)。


 その点で言うと、公務員時代官僚としてどのような立場でどのような業務に所属し、どうした経緯で公務員を辞め政治家として立候補にいたったかを見なければ「官僚出身ゆえに民主党の掲げる官僚支配の打破という政策を実現するに不向きな人材」と特定するのは難しい。
 ただ、「赤旗」の記事にはその部分に対応する言及もあるにはあるので、この記事に注目するとすれば、民主党候補における官僚出身者の人数の部分でなく、その個別言及の部分であろう。(昔に比べ若手の段階で官僚機構上層部に悲観的になり辞めて政治家を目指すという場合も多くなっており、そうした場合は出身官庁に対して批判的なこともある)


 もう一点付け加えるならば、官僚出身候補者の多くは「自民党から立候補出来なかった」から「民主党から立候補した」という人物である可能性が高い点も問題視すべき点ではないかと思われる。川条志嘉とどこが違うんだと…