３邦人、イラクで人質
とうとう危惧していたことが起きました。
最も危惧していたのは、サマワ駐留自衛隊への有無を言わさない直接攻撃の危機であったわけで、今回の件は想定では２番目以降です。
ソフトターゲット(民間人)への攻撃とその後の、要求までのスムーズな流れ。これは、非常に計画的ではないかと思う。現在気になっているのはこういった状況から繋がる政府の「楽観論」(３日とは言うものの実際その期間で交渉が現実的に出来る訳ではないということをむこうが理解していて、それまで３人が傷つけられることはないと言うような)です。もし何の躊躇もなく３人が殺された時、政府は何らかの責任を取れるのでしょうか。
私は今回のアメリカによるイラク攻撃開始時から、日本がこのような形で参加することには反対してきました。フセインイラクのような政権が「善い」政権であるとは言いませんが。イスラム圏で「世俗」国家が成立すると言うことは非常に難しいことだと言うことは「イラン」を見ても解ることでしょう。
ファルージャでのアメリカの民間警備会社「ブラックウォーター」*1の警備員が殺された事件に関して、日本のマスコミはモザイクがかかっていましたが「ニューズウィーク」誌(日本語版)には非常に直接的な写真が載っています。
アメリカでもベトナム化が指摘されている現状では、日本は取り残されかねないのではないかという危惧があります。
北朝鮮問題で「日本人の人命救助」がもっとも優先されるべき国益であろうというような旨の事を対北朝鮮強硬派の方たちが指摘していたと思いますが。そういった方たちが今回の事件に関してどういうような反応を示すのかは注目しています。
ちなみに私の意見として、何らかの形で最終的な「落とし前」さえつける事が出来れば自衛隊の撤退は正しい判断であると思います。
フジテレビの「とくダネ」で何度もフセイン像の壊されるシーン*2を何度も流していたことが非常に印象に残っています。
何度も言いますが日本が中東やアフガニスタンで果たすべき、復興活動は「自衛隊」型の復興ではなく。今回、人質になった方々のような形でノミ行われていれば当然のようにイラク国民からこのような事件が起こったときに非難の声が上がったことでしょう。
