イラク3邦人誘拐

解放の見通しをアルジャジージャが伝える。

解放声明要旨・・・端折りすぎですね。
全文訳を探してます。

  • 日本では流されなかった映像

http://www.cbc.ca/stories/2004/04/08/iraqthursday040408
このページの右側上部のビデオに日本のマスコミには流されていない映像があります。
海外のマスコミではかなり広く公開されています。

  • メールから転載

イラクの宗教指導者たちが、日本人のために、
犯行グループに向けてメッセージを出したということです。
まだ、未確認の情報ですが」
と、どなたかがおっしゃっていましが、
サラマッドさんからの情報ですか?

なんでもDr.ハウレッツ・アルバーリー
(電話で聞いたので、発音が正確に表記できているかどうか不安ですが)というスンニ派イスラム法学者が現地時間9日に声明を発表し、日本人や韓国人、そしていかなる外国人であろうと
民間人を誘拐することはハラーム(イスラムで禁止された行為)であるから、武装組織は人質を解放せよと言ったそうです。

彼は他にも、現在ファルージャで行われている戦闘に抗議して、3日間のストライキや、モスクに医薬品や食料を集めてファルージャに送ることなどを命じたそうです。
実際市民はその命に従っているようで、シーア派の行事「アルバイン」で市内住民の多くがカルバラに行っているのと重なり、ストライキのため街はゴーストタウンと化しているそうです。

サラマッドが言うには、彼は偉大な宗教指導者だから、武装勢力はその命令に従わざるを得ないだろう。
彼らはお金を要求しているわけではなく占領に反対しているわけで、確かに方法は間違っているものの、イスラムの大儀で行動しているわけであるから、ハラームと言われたら絶対に出来るはずがない。
これはとてもいいニュースだとのことでした。

今まだ現地にいるジャーナリストの○○君からのメールでも、

なぜか今回は陰謀説をあまり聞かない
イラク人は外国人を殺さないから大丈夫」
みたいな声が多い

とありましたが、きっと大丈夫だろうという声は多いそうです。
また、サラマッドは、日本人協力者のB氏と一緒に、今井さんの団体NO DU サッポロプロジェクトをはじめとする声明文に高遠さんの写真を添えて、アルジャジーラ等各TV局を回ってきました。

犯人らがメッセージを世界に伝えるためには、アルジャジーラなどが有効なのでしょうが、イラクの人々に伝えるためにはローカル地上波TV局が有効ではないかと、アル・イラキーヤ・ネットにも行ったそうです。
放送はしてくれるらしいのですが、やはり映像がないとあまり効果的ではないとも言われたそうです。

記者会見をすれば効果があるだろうということで、CPA管轄のプレス・インターナショナル・センターに行ってみたところ、はじめアシスタントが許可をくれたようですが、アメリカ人のマネージャーは許可をくれなかったそうです。
理由は声明文のなかにOccupation(占領)という言葉があったから。

*1

  • で・・・

外務省が止めている危険地域に行った彼らが悪いという意見が、案の定ネット上に多い気がします。

外務省による「危険情報」発出情報。
危険情報が出てるから、そこにいけないではNGO活動なんて出来ません。トルコやフィリピンが、イラクと同じく「危険情報」地域だなんて知っている人が果たしてどれだけいますか?

ペシャワール会のURL
「誰もが行きたがらない所に行き、誰もがやりたがらないことをする」そしてこういった活動こそが真の国際貢献であるという認識が未だ日本人に足りないのではないかという気がします。

  • また、個人としての覚悟を問うことは当然ですが。止めなかった家族が悪いという論調にも首を傾げざるを得ません。心配するのは人間として当然の行動です。大の大人が、自らの信念を持って行動する以上、親が止めようが・友人が止めようが行く時は行くものです。切り離せないのはどうかとも思います。*2

*1:個人特定の出来る部分は削ってあります。

*2:そんな理論で通してしまえば。NGO活動は天涯孤独の人か、身内が全部活動を行なっている人しかやっていけなくなります。