早速…
・郵政民営化法案
さすがに今回は通ってしまうでしょう…。参議院で反対したとしても衆議院で可決しなおしが出来てしまう人数なのですから。で、これに関しては前回の採決に際して造反した自民党の二人の議員に関して。まずは岐阜一区の野田聖子議員、今回はどうやら郵政民営化法案に対して賛成票を入れるようです。これに対して賛否両論があるようで、郵政民営化に反対して対立候補を立てられ選挙にのぞみそれに対して小選挙区で勝った以上、野田氏に入れた支持者は郵政民営化反対の人々も多いはず*1、それなのに選挙後に賛成に転ずるとは何事かという意見。それと、もう野田聖子氏が、賛成に投じようが反対に投じようが法案の採決に影響はないのだから、執行部に付け入る隙をこれ以上与えない為にも賛成票を投じる事に賛成するという意見。どちらもある程度真っ当な意見に聞こえます。
それに対して、選挙後も一貫して郵政民営化法案に反対しているのが岡山三区の平沼赳夫氏。http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200510030010a.nwc
「（民営化時期の）半年先延ばしは抜本的な修正ではない」と言っておられる様で「郵政民営化」そのものに反対するものではないというようなニュアンスを含んでいるようには感じるものの、強権を振るっている自民党執行部に対して非常に節度と筋の通った主張を行っているのには非常に感心しました。
・障害者自立支援法
まったく法案の主体であるべき「障害者」のことも、そして「自立」も「支援」も考えていない文字通り「羊頭狗肉」の法案。先日行われた政府答弁(厚生労働大臣と首相の)がひどい、ひどすぎる…。内容は国会の議事録か何かに載った際に紹介したいと思いますが。*2制度自体を把握していないという有様…前国会で出された法案と実質変わっていないはずなのに…。あとこのエントリを書くに当たってgoogleのニュース検索で調べたところ「公明新聞」の記事がちらほらと見つかったのですが。これもまたひどい…「障害者団体から早期成立が強く要望されている」…すいません、お願いですから後学の為に実名を出してご紹介お願いします。
・イラク特措法1年延長
これは与党自民党ではなく、民主党に対して。郵政でもそうですが…選挙前と言っていたことが違うじゃないか…。前原氏だから仕方ないのか…。そういえば彼がご信奉なさっている松下幸之助氏の「国会議員は国家経営者たれ」ですが…。必ずしもそれを言い表している訳でも、対象にしている訳でもない研究なんでしょうが、タイのタクシン首相の研究で「タクシン氏がタイをいかにして買ったのか」ということをテーマにしたものを読みましたよ。これは前原氏よりも国会議員は金さえ出せばなれるといった堀江氏を視点に入れたほうが面白いかもしれませんが。都市部においてはポピュリズム、地方においてはクライエンテリズム・・・あれ・・・思い当たる節が。
・医療費抑制
高齢化に応じて上がっているといっても過言ではないと思うのですが。経団連会長奥田碩氏らが参加している、経済財政諮問会議のなかで「経済成長に連動させ」医療費総額をコントロールするという*3「総額管理方式」を提案したとの事…。実質的なGDP伸び率は横ばいといわれる現在、医療費の伸びは止まらない以上、単価がどんどん下がっていくという事でしょうか、この制度が導入されたら・・・。この辺は私より詳しいと思われる医者の卵の皆さん教えてください。ああ、でもこれで「やっぱり日医連が重要だ」とかということになって大量に自民党に献金する知り合いが出てきたら嫌だなあ・・・。
