悪法だと思うが・・・

明日は、午前中からゼミでの報告があり、いまだ報告用のレジュメを作成し終えていないという状況なのですが・・・
誰か明日行きませんか?http://www.nichibenren.or.jp/ja/event/060426.html
23日にも同様の集会が開かれたようですが、そちらは・・・参加者100人前後とのこと・・・公安が50人との情報もありますので、寂しいことこの上ない。


この系の法の問題点は、法による内心の規制というのがそもそも問題なのですが。最大の問題は、その法によって整備される運用体系にあると思われます。
まず、法務省の言い分から見てみましょう。
法務省
法務省
ここでは、「組織的な犯罪の共謀罪」であるから特定の犯罪組織にかかわる方であり、一般人が酒場で「犯罪をやってやる」と怪気炎をあげても問題にならないとしています。そもそもは、国際組織犯罪防止条約を締結するから国内法制の整備をと主張している訳ですから、この言い分は本来非常に正当です。
しかし、この法案が何度も国会で否決されたという部分に対して、それほど皆さんの目がいっていない様に思われます。
論点整理に関しては共謀罪 - Wikipediaのものが比較的良くまとまっている様に思われますので全体の論点はここを読んだ方が良いと思います。

日本の公安警察の問題は、鈴木邦夫氏の『公安警察の手口』をお読み頂ければと思いますが。公安にしてみれば、市民団体や共謀罪成立反対の集会、労働運動参加者は潜在的な国家に危機をもたらす人間と見ているということです。共産党員でもある公務員が、オフの日に共産党のビラをポストに入れるのをノベ100人体制で調べる部署があるんです・・・。実際どうかはともかく、社会不安が叫ばれ、犯罪の増加が報道され、空き交番の問題が指摘されているにも関わらず・・・。アメリカにおける愛国法の運用で、何の罪も無いと明らかに分かると指摘されている一般国民の情報が盗聴されているということが指摘されています。しかし、日本では多分その指摘は起こらないでしょう。なぜならば、それは運用者にとっては、それこそが目的だからです。盗聴法の際に問題になった様々な点も、今現在指摘されないのは、問題になっていないからではなく、問題があるのに隠蔽されているからではないかというのが私の正直なところの感想です。
ちなみに、『公安警察の手口』で自身、右翼(新右翼)の鈴木氏も書いていますが、運用者である公安警察と右翼は表面上はそれほど対立していません・・・。ああ、だから今回、右からの反対者が少ないのか・・・。「人権擁護法案」の際には、さも普遍的な問題として、国家が人間の内心の自由にまで踏み込むのは云々といっていた面々が・・・。あれは運用主体が、公安ではなく人権委員会でしたもんね。そういえば、あれも国際条約が結ばれる為、制定が急がれたんでしたっけ・・・。
尻切れトンボですが・・・