報道・・・

最近の日本の報道ってどう思われますか?
報道=ジャーナリズムですよ、マスコミではなくて・・・。
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で、まあ、ハリウッドには違いないんですが。
そして、日本語ホームページの文章もちょっと*1どころではない形で的を外しているのではないかと思うのですが。
アメリカ、イギリスは、西側先進国では数少ない*2共産党あるいは共産党から改組された形の政党が実体*3を持った形で存在していない国ではないかと思います。イギリス共産党(CPBかな?)はまあ、労働党左派に編入したという形かもしれませんので、そういう意味ではアメリカ位ということになるでしょうか。
それは何らかの形でマッカーシズムレッドパージが影響を与えたのではないかと考えてしまいます。歴史的な政治風土の問題、それと関係した選挙制度の問題、冷戦期におけるソ連共産党アレルギーというのが直接的には大きいとは思いますが。
しかし、3番目の点に関しては、ソ連共産党=全世界の共産党ではないことは、中ソ対立や日本共産党の対外姿勢を見ただけでもわかります・・・冷戦が内実の全く違う共産党を何らかの形で結びつけたという事実は否定できないと思いますので、アメリカ側による戦線規定*4などが、実像とは全く違う形での「共産主義」を作ってしまっていたとも言えるかもしれません。
日本に政党らしい政党が無いのではないかという話しをしたので・・・。自民党は党員もいますが、積極的な選挙あるいは政治運動員は、個々の政治家の後援会員が行なっていますし。旧社会党も党員100万人運動などを繰り広げましたが、最終的に実質的な運動員は労組に大きく依存していましたし。公明党は言うまでも無く創価学会という支持基盤・母体にその運動を依存しています。共産党は数少ない、党員が党の運動実体となっていると言えるかもしれません。
かなり前から、選挙における浮動票、政党支持なし層が大きく選挙結果に影響を与えているといわれています。それは、その通りかつ事実であろうかと思います。
この事実は色々な評価をすることが出来ます。
肯定的に捉えるならば、狭い意味での党派性に規定されること無く、是々非々で政策評価を行い、選挙で票を投じていると言えます。
ただ、私は比較的この考え方に否定的です。以下理由を何点か
・政党の機能の一つとして挙げられる政治的社会化機能が弱まる
・個人献金の衰退と企業・組織献金の増加を招く
・投票段階の派閥性は無くとも、議会段階での派閥性は克服できない(結果、2割の国民の意思が国会では多数派を占めるという事態に)
というようなものが挙げられます。
上記の理由にはそれぞれ背景を説明しなくてはならないのですが、本来は映画の紹介から入った話なのでとりあえず。

*1:ちょっとどころではないかもしれない

*2:その他もあるとは思いますが・・・

*3:国会における議席というべきかもしれません

*4:ドミノ理論