小泉靖国参拝と『日本のこれから』

http://www.asahi.com/politics/update/0815/002.html
http://www.asahi.com/national/update/0815/TKY200608150390.html
http://www.asahi.com/national/update/0816/TKY200608150569.html
http://www3.nhk.or.jp/korekara/

結局参拝した・・・靖国問題は「政教分離」「歴史観」「A級戦犯」「国立追悼施設としての是非」「諸外国との関係」*1など複数の論点をかかえ、同時にそれらが密接な形で混在する問題である。
問題が「ある」という認識がないから「いつ行っても批判されるから、今日行った」という逆切れが出来るのであろうが、その程度の人物がわが国の首相であるのは背筋が薄ら寒い。
問題が「ある」と認識していても、その問題整理と今までの議論に対して無理解であればNHKで15日に放送した『日本のこれから』のように迷走してしまう。問題意識は良いと思うのだが、コーディネート能力がないのか、取りまとめる力がないのか・・・。毎回アンケートの設問の拙さにイライラさせられるのも正直事実。ただし「ライバル」か「パートナー」かという設問で、「「ライバル」の定義を狭く捉えすぎでは?」という麻生太郎外相のコメントは的外れであろう・・・。その二者択一での「ライバル」から、「パートナー」に強く含まれる友好要素を抜いて、より敵対要素に解釈するのは当然。これは正直中学生レベルの「試験」的設問選択の問題である・・・。そんなものをあの場でさせることに問題があるのかもしれないが・・・。内橋克人氏がよかった。

追加:私は祭祀権は個人(遺族あるいは本人)に帰属しているものと考えているが・・・どうなのだろうか?

*1:これは「歴史観」の部分とほぼ同一視して構わないと思われる。