タウンミーティングにおけるヤラセ

ちょっと時間がないので、後で詳しく述べようと思いますが・・・
政府によるヤラセが問題なのであって、参加した市民運動団体などが質問内容などを示し合わせて被らないようにしたなどという戦略的なコメントと一緒くたにして批判するのはおかしいでしょう。当然裏返すと、こういった(建て前上)自由参加の場に、「改正賛成派」が大挙して押しかけて賛成意見を述べるということもありうるわけですが。「新しい教科書をつくる会」主宰の会合などでそれをやったら嫌がらせかもしれないけれども・・・。
少なくとも政府のタウンミーティングは、政府(小泉政権ではとすべきかもしれないが)の考えの中では、法案の作成過程、あるいは周知過程に民主的な要素を入れましたということのアピールが主な目的だった訳であるから、主催者の意図は法案の方向性に対して強い作為性を持つことは避ける必要性があるはずである。それにもかかわらず、参加者の多くが表向き「自由参加」であるにもかかわらず、多くが指定招待だったとかということになると「民主的」決定が偽装されたということになるわけでそれが一番の問題のはず。最初から、タウンミーティングや審議会なんて民主的装置を装った、追認の装置だろうとシニカルに認識するのも構わないが、それならばその虚偽性追求に対してまでシニカルに振舞われてはたまらない。

関連
http://d.hatena.ne.jp/claw/20061111
http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20061111/noisy
lovelovedogさんの民主主義や政党に対する理解にはかなり問題があると思うが、それについて述べると修論を別に書かなくて良くなるくらいに大変なのでここでは割愛。