the政治学者

http://www.rieti.go.jp/jp/featured/special_report/010.html

1970年代、日本の政治を浄化する手段として、改革派は派閥の解体を求めた。1990年代初めには、選挙制度を改革すれば日本の政治の諸問題は取り除かれるとして小選挙区制が導入されたが、これは紛れもなく、日本の現代政治史上もっとも見当違いの改革のひとつだった。そしていま、マニフェスト運動である。
おそらくだれかがそのうち、あらゆるマニフェストの生みの親「共産党宣言(Communist Manifesto)」の言い回しを存分に拝借したマニフェストを発することだろう。冒頭はさしずめこんなところか―日本の政治改革論者、団結せよ!反政治の空言を放逐せよ!日本の歴史的、制度的現実に取り組み、具体的、付加的、現実的なる改革に注力せよ! 君たちには幻想以外に失うものは何もない!

日本でこれを言う人を寡聞にして知らない。