これぞ検閲

http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-28534420071025
フォーブス誌アラブ版、サウジ国王の財産記して発禁に
2007年 10月 25日 17:59 JST

[リヤド 24日 ロイター] サウジアラビア政府は23日、米経済誌フォーブスのアラビア語版「フォーブス・アラビア」の最新版に同国のアブドラ国王などの財産に関する記事が掲載されたことを受け、発禁を命じた。同誌の編集長が24日明らかにした。
 ドバイに拠点を置く同誌のレファート・ジャーファー編集長は、ロイターに対し「15人の財力のある支配者のうち、7人はアラブ人」といった内容が書かれた2ページにわたるレポートが原因で命令を受けたと述べた。
 あるサウジアラビア政府高官は匿名を条件に「当局は、雑誌からレポート部分を切り取るより、雑誌そのものを発禁した」と述べた。
 同国通信情報技術省からのコメントは今のところ得られていない。
 同レポートによると、アブドラ国王は、ブルネイアラブ首長国連邦の要人らに次いで3位にランクされていた。
 サウジアラビア政府は、ことしに入って2回、フォーブス・アラビアに対し、掲載したコラムを雑誌から切り取るよう命じている。

中東問題を語る際、王族の位置に本来は触れざるを得ない。
イランもイラクもまるで日民主主義国家の代表のように取り上げられていた。しかし、両国とも西欧の政治哲学上の伝統で言えば、王制に対しての革命により成立した国という位置づけを行うことも可能である。
革命の背景が、イランの場合はイスラム教、イラクの場合がバアス党*1という大きな特徴はあるが。
石油価格の高騰は、即中東王族の財産増に通じる。しかし、多くの場合それは国民に還元されることはない。

*1:社会主義を自称、実際にまったく影響がなかったわけでもないだろう。