某高裁判決について

色々、書きたいことはあるが、「妥当な」判決ではあるだろう。


 「傍論」だからとか、専門知*1が欠如した裁判官の判決だとか色々言われているが…。

 今まで、司法判断を避けてきたいくつかの問題について見たとき、それらに対して違憲判決が下らなかったことこそが、今回の件と関連付けて考えられるべきことであろう。とりあえず、過去の司法が判断を放棄した判例を簡単にでよいので読んでから、この件に関して批判するのならばして欲しい。違憲なのだが、違憲と判断を下さなくてよいように、いかに最高裁判所判事が努力しているか分かるはずだから。

*1:今回の判決では、軍事的、あるいは外交的な知識ということであろう。