学力って何だろうね

はてブでは相関がどうとか書かれているが、それ以前の問題だろう・・・
ダミー変数置いてみるとかいろいろあるけど、問題設定の時点で相関が数字で出るわけが無い。


あとは学力テストの点数という基準も…。(http://d.hatena.ne.jp/buyobuyo/20081008/p1)でbuyobuyoさんが「ゆとり教育」批判をしておられる。しかし、「ゆとり教育」の登場の発端としての「テスト点数重視」「テスト対策の詰め込み教育偏重」に問題があったという一部で共有された問題認識は正しいと思う。また、筆記テストで測れる以外の能力が、子供たちにはあるはずだという考え方は非常に好き。しかし、それすらも点数化せずにはいられなかったところに、日本の逃れられない東アジア的なところがあったとは思うわけだが…。


しかも、トンでも元国交大臣中山氏曰く「日教組の強いところ」で、人数ではないんでしょう?*1
「強い」の定義を細かく設定してくださいという話…当然主観的な概念が強くて定義なんて出来ないだろうが…。


普通に考えれば「教員一人当たりの生徒数」「教員の教材研究に当てる時間の充実度」などが小中学校レベルでは最も相関が大きいことが予測されるし、社会レベルの問題になるときは「所得」などが相関を示す可能性があることは想像可能だが…。


今回ノーベル物理学賞を受賞した3人のうちの1人の益川敏英さんが「日教組」の元書記長がノーベル賞をとった!? - 土曜の夜、牛と吼える。青瓢箪。で紹介されているように日教組系の京都大学の教職員組合書記長だった件と、「9条の会」でかなり活発に活動されている件。
いや、同じくノーベル賞受賞者江崎玲於奈氏が、凄まじい優生主義論者ぶりに愕然とさせられる中で非常に心強い。


湯川秀樹氏も反核運動を先導しておられたし、良識ある科学者の政治運動の伝統には大変頭が下がる思いである。

*1:この点に関しては朝日新聞http://www.asahi.com/politics/update/0927/TKY200809260383.htmlで記事にしていたが、これもデータとして云々という話では到底無い