多選禁止の法律化に断固反対する

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070607i114.htm?from=main1
知事・政令市長を4選禁止に、自民が地方自治法を改正へ
党内規として設けるならばともかく、法律化する意義も意味も、法律化されてもたらされる効果も全く分からない。
多選された首長は腐敗する。この命題を認めたとしても、それを阻むのは法による強制的な退場ではなく、民主主義的な手続きによる議会での責任追及・再選阻止などであるべきだ。法によって、政治をあるいは民意の発動状況を狭めるこのような法律は憲法違反でないかもしれないが、政治においては百害あって一利なしとすら感じる。
3選まで認め、4選を認めないというこの案、もし法律化されたときどういった状況が起こるか?
あくまで私の妄想だが一つの状況を書いておこう。首長選挙は基本的に現職有利、3選まで認めるということは基本的に3戦はやらせるということ。この結果、首長側にとって有利な点が二つ発生する。まず一つは、3期の間は与党が必死になって団結して現職を守ろうとする可能性が高くなる。期限が決まっているかつ、支持体制さえ確立していれば維持は比較的容易とくれば安定した利益配分にあずかれる。第二に後継者準備が容易になる。現職が辞めるか辞めないか不安定化したり、長期政権化でお膝もとの与党が割れて分裂選挙に至ったりする可能性が減る。
ますます議会との馴れ合いが進むんではないか?