ホワイトカラー残業代カット法再び

http://www.asahi.com/politics/update/0911/TKY200709110426.html

「残業代出なかったら、さっさと帰る」舛添厚労相が持論
2007年09月11日19時44分
 「残業代が出なかったら、あほらしくてさっさと家に帰るインセンティブ(誘因)になる」。舛添厚生労働相は11日の閣議後の記者会見で、一定条件を満たした会社員を労働時間規制から外すホワイトカラー・エグゼンプション(WE)についての持論を展開した。
 政府は、さきの通常国会に提出した労働基準法改正案にWEを盛り込むことを目指したが、労働組合などが「サービス残業を助長し、過労死が増える」と反発。「残業代ゼロ法案」との批判を浴び、断念に追い込まれた経緯がある。
 舛添氏は、WEの真意は「パパもママも早く帰って、うちでご飯を食べましょうということだ」と説明し、「家族だんらん法案」「早く帰ろう法案」などの名前にすべきだったとした。
 一方、「私はずっと海外で生活してきたが、日本は労働生産性がむちゃくちゃ低い」とも指摘。ホワイトカラーの賃金は労働時間ではなく、アイデアの対価との考え方を示し、「働き方の革命をやりたい」と述べた。
 だが、「さっさと家に帰れるぐらいなら過労死は起きないはずだ」と質問されると、「時間ではかれる仕事について残業代を払わないのはもってのほかだ」と釈明した。
 実際の導入については「WEの問題はプラスマイナスある。今後とも審議し、検討していくのは(従来方針と)全く変わらない」と述べた。

「家族だんらん法」だ?明らかにサービス残業が増えるという予測が多いのに、就業環境が労働者と雇用者間での対等な話し合いでなく決まっている現状で、インセンティブで就業時間がどうこうなるものではない。
他国と比較しての労働生産性という話にしても、第三次産業の占める割合の非常に高い日本で比較可能かつ有意な労働生産性の指数が出るとは思いづらい。労働生産性を増したければ、バカンス法でも作って強制的に長期休暇をとらせる方がよほど効果的であろう。海外流出さえしなければ、そんなに総生産は落ちないと思う。
追記
実は桝添氏私の遠縁らしい…血縁ではないほどの遠縁なので、祖母とうちのお寺のお師匠さんしか知らなかったのだが…。その筋からの話では、お母上の介護云々は多少はあったかも知らんがかなり眉唾ものという話も伺った。本当のところはどうだか分からんが。