熊本県知事選

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/20080311/20080311_002.shtml
昨日、メモした内容

与野党対決にNO! 無所属3新人 脱・政党で“共闘”
自民、民主両党がそれぞれ無所属新人を擁立し「事実上の与野党対決」がクローズアップされる熊本県知事選(23日投開票)。これに対抗し、政党の支援を受けない無所属新人の3候補が「知事選に政党の争いを持ち込むべきではない」と訴え、脱・政党で“共闘”している。与野党の「ねじれ国会」は、日銀総裁人事をめぐる駆け引きなどで混迷の様相。政党間の争いに嫌気がさす有権者の心を、3候補はつかむことができるのか。
■「しがらみ断つ」強調 国会混乱、追い風なるか
 3候補は元衆院議員の岩下栄一氏(61)、弁護士の北里敏明氏(59)、元熊本県相良村長の矢上雅義氏(47)。いずれも、自民党公認で国政選挙に立候補した経験を持つ。
 このうち1人は告示後、選挙カーのステッカーや演説会場に立てるのぼりのスローガンを「政党の争いにNO!」で統一している。熊本市で開いた9日夜の総決起集会では、知人の政治評論家が「日本の政治は政争中心で極めて危険な状況だ。各党のリーダーは次の総選挙に勝つために熊本県知事選を利用している」と政党を批判した。
 別の候補も遊説で「地方政治は政党政治ではない。知事は政党と距離を置き、しがらみを断つことが大事」と強調。もう1人の候補も「知事は政党ではなく県民全体のリーダーだ」と訴える。
 同知事選は、自民が政治学者の蒲島郁夫氏(61)を全面的に支援。民主が元県部長の鎌倉孝幸氏(61)を推薦しており「事実上の与野党対決」との見方が強い。ただ、自民党県議の1人は「イージス艦衝突事故などで福田内閣の支持率は下がっているが、民主の支持率も上がっていない。道路特定財源問題で与野党協議が不調に終わるなど国会が機能不全に陥れば、国民の厳しい視線が知事選に反映されるかもしれない」と気をもんでいる。


=2008/03/11付 西日本新聞朝刊= 2008年03月11日10時37分

脱・政党などと簡単に言うが…
政党を考えないとき議会をどう考えるのか?
政党と距離を置きしがらみを絶つなどと言っているが、それがなにを招くか…芸能人知事の下での、議会与党との非公式な馴れ合い政治ではないのか?
自らが全体の代表者との自覚を持つのは構わない。それが倫理的な規制として働くのならば積極的に持つべきである。しかし、自分の考える政策が中立・公正だと思うのは驕りでしかない。それはあくまで部分である。政党というのはその部分性を市民に見えやすくするもっとも分かりやすいレッテル*1と言える。

*1:レッテルというと「貼られる」という響きで悪いイメージに取られることが多いが、政治において自らの立場を明らかにするということは重要である。それが選挙であれば、むしろそれをこそ求められているのであろう。