戦後日本共産党史 党内闘争の歴史

小山弘健(著)津田道夫(編・解説)こぶし文庫
某ラインから入手…これはいただいたということでよいんでしょうか、今度確認しておかないと。
こぶし書房といえばいわゆる「革マル派」系の出版会社
終戦後の1945年から1958年第7回党大会まで
宮顕がヘゲモニーを握るまでといってもよいだろう
研究には直接的にはまったく関係ないが面白い


 政党に限らず、政治における集団において指導をめぐって内部闘争が繰り広げられるのは当然である。組織によってはそれこそが活力を生み出し、組織拡大の契機になる場合もある。
 しかし、共産党をはじめ、日本の左派(このようなかたちで一括にするのは問題もあるが)は、内部対立をそのような躍進の契機にすることに成功してこなかった。当然、それには内部的な問題だけでなく、内部対立への外部からの干渉*1があったことは否定できない。しかし、それでも、どうにもならなかったものかという思いはぬぐえない。


 しばらく前に読んだ、『あなたが平等主義者なら、どうしてそんなにお金持ちなのですか』ジェラルド・アラン・コーエン(著)も「こぶし書房」だった。最近では「日本ヘーゲル学会」の学会誌も発行しているらしい。手を広げているということなんでしょうが、優秀な編集者の方でもいるんでしょうか。

*1:共産党であればソ連との関係や公安や保守組織によるもの。GHQを含めたアメリカによるものも存在する。