イメージ

今度は逆に、バー騒動に意味はあると言う見方


ここではメディアはジャーナリズムの主体ではなく、マスコミュニケーションの媒体でありなおかつ一参加者であると位置づけます。


首相が庶民的か否か。
これは大衆民主主義的状況が成立していこう、重要な議論です。実際、アメリカの大統領選の時も、ブッシュとケリーのイメージの違いはこの点で論じられることが多かった。日本でも政治家が庶民派を名乗り、そのイメージをアピールすることはイメージ戦略上重要でなおかつ有効な政治的戦略です。


ただ、このイメージ戦略も軸は多様で

  • 苦しんでいる一般庶民にルサンチマンを感じさせない
  • 共感を示せる立場にあることをアピールして政策への賛意を調達する
  • 自分たちの(立場の)代表者であるというアピールする

などそれぞれ現れる行動は似たものになるが、入り口は全然違う…。


今回の麻生首相が云々と言う話
まあ、政治家三代目、麻生財閥の御曹司e.t.c.と、麻生氏が一般庶民でないことは皆そもそも予め認識している。であるから状況が違えば、マスコミは一時期の「セレブ」ブームの時のように麻生氏の振る舞いを持ち上げ、白洲次郎関連ネタとかを出して誉めそやしたのであろう。
しかし、一般の世情を知るためスーパー視察にいった後とか正直タイミング悪すぎだろう。スーパー視察とかはそれこそ、世情について分かっています。皆様の苦しみは理解してます、だから〜という政策を行いますというような「理解」と「共感」を示すためのパフォーマンスであったはず。そういう意味で、八百屋でカブもって、株上がれ〜とかやりましたというほうがその目的に適っている。マスコミを利用した、自らのアピールを、その後の自らの行動である意味台無しにしておいて、そこを指摘されたらキレるなんてのは、政治的振る舞いとして最低だとしか思えない。


結局、初立候補時の「下々の皆さん」メンタリティから変わっていなかったということを露呈したということなのではなかろうか。

色々書いて複雑になってしまった…


簡単に言うと


イメージ戦略のためにマスメディアを利用した
しかし、イメージ作りの行動のすぐ後に、それとは正反対ととられる行動をとった
当然、周囲はツッコミ待ちと思ってツッコム
ツッコミに対して顔を真っ赤にして反論
やっぱお坊ちゃんはダメだな


という話だ、ということを言いたかったわけです。