『創価学会公明党「カネと品位」』福本潤一(講談社2008)
著者のHP→http://homepage3.nifty.com/~fukumoto/
内容的には面白い
特に資金面に関して、意図してのものではない感じがするが、公明党と創価学会が時々、表現中の主語として明確化されていない時がある。
学会への「財務」の話も某MLでの信者の方の愚痴とあいまって非常に真実味が高い。
ただ、印象としてはこの福本氏政治的にナイーブが過ぎるという印象を感じる。
比例の公認権決定なんて良し悪し別にして公明党以外も有力者の意向次第というところはありますよ。
情報として面白いのは、
- 個人後援会に初出馬時は新進党からの立候補であったため、旧民社党支持者なども参加していたという話(公明党再結成時に解散させられる)
- 小沢氏から手渡された新進党からの公認料を公明党に多過ぎると取り上げられたということ
- 公明党議員の主な活動は「文化会館」回り中心*1
- 議員の寄付先としてアメリカ創価大学を指定すること(国会議員だけでなく県会議員レベルでもというような話も書かれている)
日蓮正宗回りの話は…。
正直私の中では共産党と解放同盟の間の対立に近いものを感じる。
(創価学会)方面支部最高幹部あるいは中央最高幹部と出てくるが、公明党幹部の名前は中央の太田昭宏氏や冬柴鐵三氏などだけ。
記述全体は、ご本人がナイーブな感じを受けるため、一部明らかに事後に勉強しましたというような記述がある。その点は正直もう色々なところで書き尽くされているところなのでいらなかったのではないかと…。逆に、ナイーブさが感じられるが故に、いくつかの点に関して計算していないなという感じ(そのために信用度が高く感じられるな)という印象を持つ部分がある。(例:都議選などに際しての国会議員による負担など)
で…福本氏について
このようなサイトがある訳だが…
これ外部の人が見たらまず間違いなくドン引きだと思う。私もヒイタ
内部的にはありなんだろうな…聖教新聞の日蓮正宗に対する攻撃とかもっとひどいものなあ…。
*1:会館を使うことが法的に問題あるかというと、難しいと思うが…。内部での例えば飲食物の提供とかがどうなっているのかは気になる。