千葉市長選について色々聞いたり考えたり(2)
重要なことが抜けていました、千葉市長選挙の投票日は6月14日です
千葉市長選について色々聞いたり考えたり(1) - 小烏丸の日記の続き
前回のおさらい
前市長逮捕後、次の市長を巡って候補者擁立の動きが加速します。
その中で、各政党の動きは…
という話
- 野党の動き
千葉市議会の構成は簡単に述べると
となっています。参照:千葉市:千葉市議会:会派別議員名簿
「新政ちば」は鉄鋼労連系(NTT関係も?)で、議会では民主党よりも自民党よりに振舞うことが多い会派です。ただし、会派形成する3人のうちの一人は、千葉比例選出の田嶋要氏の元秘書。
自民が圧倒的に多い議会構成ですが、近年地方統一選挙ごとに民主党が議席を伸ばしてきています。
もともと、社会党の勢力が市議会レベルでは弱く、他党が急増するという始めての状況を前に自民党としては非常にあせりを感じていても不思議ではありません。
前日の野党の動きには、現在の市議会に議席を持っていない政党も出てきています。
社民党と新社会党です。
両党について詳しく述べると面倒なので簡単に触れると
社民は県議が数名と隣接市町村に議席を有しています。
新社会は県内に全国的にも珍しい、新社会出身首長(長生村)を千葉県内に抱えています。
年配の方、昔の活動経験者が多く、人数こそ少ないものの組織レベルでのある意味での忠誠心の厚い層を抱えているため地方選挙においては必ずしも無視できる存在ではありません。
双方、千葉市議会で単独で議席を取るというほどではないが…*1
こうした野党側が、統一候補を立てようという動きを出した。
その実働を担ったのが「市民の千葉をつくる会」であったようである。
候補が5人ほど出たようだが、結局確定せず
その後、前市長の汚職問題、その後の逮捕の流れの中で、民主党が候補者を立てることを決め、その候補者が民主党市議会議員であった熊谷俊人氏になったことから、熊谷氏と政策協定を結ぶという形で「市民の千葉をつくる会」と参加政党が推すということが決まるはずであった。(5月3日時点)
http://shibucho.seesaa.net/
ところが最終段階の5月22日にすったもんだがあり
共産党が「市民の千葉をつくる会」に離脱を通告
共産党は独自候補を立てることも模索しているようであるが、今からでは到底間に合わない。もしくは、間に合ったとしても、準備不足で逆に党としての結束を弱める結果になるのではないかという見方も可能である。
すったもんだの内容は衆議院千葉2区内で、今回の千葉市長選選挙区と重なる花見川区において熊谷氏が民主党ポスターに、同2区候補者の黒田雄氏、花見川区選出の民主党市議三瓶輝枝氏と一緒にポスターに映っていたことが理由として挙げられたやに聞く。他政党からもこれについては指摘があったようであるが、単独ポスターは選挙法上掲示できないのでやむをえない措置として共産党以外の党派しぶしぶ認めたようである。
ここまでが野党の5月23日までの動きである。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/20090503/CK2009050302000088.html
http://mainichi.jp/area/chiba/news/20090523ddlk12010205000c.html
- 与党の動き
非常に盛んに活動している野党側に対して与党側の動きはあまりに静か過ぎて分かり辛い。
候補者の林孝二郎氏は国土庁から東京都、千葉市副市長というここしばらくの千葉市長と同じ公務員ラインのルートをたどっている。
前市長の鶴岡啓一氏は、自治省から東京湾横断道路株式会社常務取締役を経て、千葉市助役。
その前の松井旭氏も自治省ラインである。
静か過ぎる理由としては、前市長の取調べ動向如何では火の粉が自らに飛んでくる。あるいは自らには飛んでこないとしても、周辺でダメージを蒙る人間が増えると考えられるからではないかと思われる。
今回の現市長周りの調査は警視庁ラインという話も聞く
余罪も含めて何かまだ出てくるのではないかという気がしないでもない。
そのとき、前市政でナンバー2の位置についていた林候補が全くの無傷でいられるかどうかは難しいといわざるを得ない側面があるだろう。
選挙の結果を捜査当局が見守っているという可能性はある。
落選なら大幅な動き、当選なら傷が広がらないように動くか?
以上が少なくとも現時点で私が把握している政党・候補者の動きである。
(3)に続く
(3)では千葉市を巡る政策課題とそれに対しての候補者の考え方を見ることのできる範囲で。なおかつ私の興味の及ぶ範囲で見て見たい。