いつもひどいが、今回は飛びぬけて

民主党マニフェストが発表された
私個人としては、日本マスコミによって使用される「マニフェスト」なる語自体には大きな疑問を抱いているが、それはこの際置いておくとして。


かなり幅広く注目を集める内容が掲載されている
個別政策面だけ見ても

など、少なくとも自民党であれば打ち出さないであろう政策が数多く並んでいる。


マクロな面では

など、非常に難しいと思われるが、旧来行政学の分野で日本政治の問題点として指摘されていた分野に直接スポットライトを当てる試みは、それだけでもある程度評価できる。


この民主党マニフェストに関しての評価は
正直難しい
それは民主党が2大政党制論に乗って、政策パッケージとして今回のマニフェストを出してきているため、パッケージとしての評価を下さなければならないという側面があるからである。
そうなると、個別政策でもって他党の政策と比較して云々という話は難しくなる


そのため評価は全般的に悪くないという程度で民主党マニフェストに関する話はこのエントリでは置いておく。
個別政策についてこの政策はどういうもので、私がどう評価しているかは聞いていただければ可能な範囲答えます。


このエントリで問題にしたいのは、このマニフェストに対する自民党の批判である。
自民党に限らず「財源はどうなる」という批判は、あらゆる政権公約に対して一般的に有効な批判であることは認める。そしてその問い自体の有用性も非常に高い。


だが自民党は果たして自分が今までその問いに答えてきたかということに対して余りに無頓着に過ぎる。
自民党政権下のここ十年で国の債務は300兆円増加した。1年当たり30兆円であり、その金額を持ってすれば、自民党が夢物語と批判した民主党政権公約のかなりの部分を充当することが可能になる。
そして今回の総選挙に対しての自民党の財源はなんと、個人所得増による税収増であるという。なんとすばらしい皮算用か…。民主党の「節約、埋蔵金発掘」と自民党の「経済対策による景気回復による税収増」
あえて「による」を二回書いたが、それがいかに迂遠で、確実性に欠けるかは冷静に考えれば一目瞭然であろう。


私は、左翼であるため民主党は正直嫌いである。民主党はというよりも、民主党内でかなりの勢力を持つ右派が大嫌いである。だが少なくとも自民党の今回の民主党マニフェスト批判は酷すぎる。ちなみに内容に関しての批判を、産経や自民党内でも一部の人しかしないのは民主党の今回出してきたマニフェストに内容的な批判を加えると自らの政治的立場が難しいものに追い込まれるからです。「私は人権を軽視します」なんて良識持ってたらねえ…外国人参政権が入っているからダメといっている人たちはもうちょっと冷静になるべき。外国人参政権の主張が入ってなくてもダメなんでしょ?